新年のご挨拶
2020年 新春のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。本年も変わらぬお付き合いのほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2020年は、労働時間上限規制の全面適用、同一労働同一賃金に関する最高裁判決、パワハラ防止法にパワハラ指針の策定など、労働法という側面でも大きな時代の転換点を迎える年になります。まずはこれらの実務対応について、各社ごとに最適な形を検討して参りましょう。
ただし、法改正対応にのみ終始してはいけません。現在は正に日本型雇用慣行の変革期であり、法律・行政・裁判所・人事慣行、労使慣行いずれもが激動の時代を迎えております。
その中では「何が正しいか」という一律の正解を追い求めるのではなく、「自分の会社には何が必要か」、「自らはどうありたいか」というWill(意思)の力が極めて重要な時代になってきています。
働き方改革は労働時間短縮のみならず、働く環境を良くする努力を、企業・労働者一丸となって、一人一人が積み重ねていく点にあります。しかし、「唯一の正解」がない中で、「何となく働き方改革だ!」と言っても、各自が向いている方向がバラバラでは、正しい力を発揮することはできません。
私たち、倉重・近衞・森田法律事務所は、事務所理念にも掲げておりますとおり、正解がない時代の「羅針盤」でありたいと思っています。私たちは、会社ごとによって異なるWillを見いだし、寄り添い、展開するお手伝いをします。時にはクライアントの皆様の意に反することを言うかもしれません。しかし、しっかりとしたWillを持って、長期的に見て会社という船があるべき方向に進むようなお手伝いができればと常々考えております。
これからの新しい雇用社会は、一つ一つの人事政策、人事上の措置の積み重ねで成り立っていきます。そんな新しい時代の雇用慣行をこれからも一緒に考えて行ければと思っています。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2020年 新春
倉重・近衞・森田法律事務所
代表弁護士 倉重公太朗